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第2回 2001年宇宙の旅 by スタンリー・キューブリック(後編)


<前編を読む>

「踊る大捜査線」シリーズの本広監督も『2001年』の大ファンである、というところまで紹介した前回。

いやぁ、これはホントに意外でしたねぇ。
だって、本広さんの作品ってキューブリック的な要素ゼロじゃん!(笑)
ましてや、『2001年』なんて対極にあるって言ってもいいんじゃないっすか。

ただ、実は本広さん自身もそのことは意識しているんですよね。
以前にお話を伺った際に、そのことははっきりと意識してましたね。
色んなことを考えて、すべてを受け入れたうえで、ああいう映画をつくってるって。まぁ、“プロ”ですよね。うん。すごいことだと思いますよ。


と、そんな前回の続き。


『2001年宇宙の旅』(監督:スタンリー・キューブリック 1968年)

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後編です。


完全主義者で、細部にまでも徹底的にこだわるスタンリー・キューブリック。
そのこだわり方は半端ではありません。

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分業制が当たり前の映画界において、彼は常に自分の作品に関するすべてを
掌握しちゃいます。企画、脚本、撮影、演出、編集、音楽などはもちろんのこと、
宣伝用のポスターデザインやキャッチコピー、上映劇場の選定、上映方法に至る
までをコントロールしようとします。

日本公開に際しては、日本語字幕を再度英訳し、細部に渡って校正していました。

ちなみに翻訳と言えば、とある作品の日本語訳をめぐって、おなじみ戸田奈津子さんをクビにしてしまったなんて逸話も残っています。。。


とにかく、微に入り細に入り、こだわりまくって映画をつくり続けたわけです。

そりゃ、一本つくるのに何年もかかるわ…って感じですよね。というか、本当にこだわろうと思ったら、それくらいの時間がかかっちゃうんでしょうね。

“日出づる国”には、一年に2、3本撮っちゃう監督もいるってのに。。。
まぁ、これは一概に監督の問題ではありませんが。


ちょっと話がずれましたね。。。


とにかく、こだわりの完璧主義者スタンリー・キューブリック。

この作品でも彼ならではのこだわりやセンスが爆発しています。
ネタばれの恐れもあるので多くは語りませんが、本当にすごいです。
ぜひ、じっくり観て、堪能して頂ければ幸いです。

参考までに、有名なところをちょっとだけご紹介すると、、、

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○モノリスに導かれた猿が骨を空高く放り投げるシーン。
この時の高揚感は尋常じゃないっすね。
このシーンで流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」。自らを“野獣”と称する某格闘家さんが入場テーマに使ってますが、、、やめてほしいわぁ。。。(笑)

○ディテールにこだわりまくった宇宙船
この作品では、それまでの幼稚なSF映画を一笑に付すかのごとく、厳密な科学的検証に基づくリアルな宇宙船が登場します。
しかも、オシャレなんだよなぁ。

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当初、宇宙船のデザインをあの手塚治虫に依頼していたというのは有名な話。

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結局、多忙を極めていた手塚さんが断ったらしいけど、もし実現していたら、ものすごいことですよね。うーん、、、残念!

○独創的で革新的な映像技術
キューブリックと言えば、撮影現場において常に独創的で斬新なアイデアや技術を取り入れた、映画撮影の革命家でもあります。
『2001年』で言えば、「フロントプロジェクション」と「スリットスキャン」が有名ですね。
これらの特殊技術が評価されて、第41回米アカデミー賞の視覚効果賞を受賞しています。ちなみに、この年の作品賞は、キャロル・リードの「オリバー!」。
うーん、、、、どうなんだろう。。。まぁ、いいか。。。

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僕自身、この作品はSFというジャンルに限らず、近代映画の概念を大きく転換させた一大エポックであり、映画史に残る不朽の名作であると思っています。

とりわけ、これ以降のSF映画で『2001年』の影響をまったく受けていない作品があるのなら、ぜひ観てみたいと思います。

いや、、、観なくていいか(笑)

ちなみに、かのスティーヴン・スピルバーグ(「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「E.T.」「ジュラシック・パーク」etc…)はキューブリックを評して「みんなが彼の映画に憧れ、真似していたけど、彼は誰の真似もしなかった」と語っています。

まぁとにかく、それくらいすごい映画だと思うわけです。

ただし、この映画が面白いかと聞かれたら、「うーん、、、」と首を捻らざるを得ないでしょう。だって、意味分からないから(笑)

でも、この作品は間違いなく「素晴らしい映画」です。

映画についての感想を聞かれる時って、大抵「面白かった?」って言われるけど、それってどうかなと思うんですよね。

「面白けりゃそれでいいのかな?」って。

面白い映画が必ずしも良い映画とは限らないわけだし。


映画には娯楽性と芸術性の両面があって、どちらを重視するかというのは各々に委ねられて然るべきだと思います。

観る側も創る側もね。

ドッカンドッカンやってるだけの超大作とか、単なるテレビドラマの拡大版「○○○○○ THE MOVIE」とか、、、まぁ、ぼけーっと観てる分には面白いのかもしれないし、興行的に成功しやすいのかもしれないけど。。。

たまには、面白いだけじゃなくて、本当の意味でガツンとくる“良い映画”ってやつはどうですか?って思うわけですよ。

観る側も創る側もね。


というわけで、『2001年宇宙の旅』最低3回観ましょう。

うん、観る側も創る側もね。






では、今日もご案内。

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